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奥田 英朗 『空中ブランコ』 [*]

空中ブランコ! 飛べ、巨体!

空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)

空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)

  • 作者: 奥田 英朗
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/01/10
  • メディア: 文庫


♪読書時間: 2時間半
♪こんな人に: 最近ちょっと疲れちゃってる人

飛べない空中ブランコ乗り、
尖ったものを怖がるやくざ、
教授である義父のカツラをめくりたいと思っているエリート医師…などなど。

日常的にちょっと困った何かをかかえた人が、
伊良部総合病院の神経科の扉をたたく。

「いらっしゃーい」

診察室に一度入ってしまうと、
日常的なちょっと困ったことがちっぽけになってしまうほど
すっとんきょうな中年医師・伊良部がにこにことしている。

甲高い声、100kg超の体、5歳児なみの言動。
わがままで、怖いものしらずで、箱入りで甘ったれで、
本当にこまったヤツなのはこの医師・伊良部のほう。

なのに、伊良部の部屋を訪れた人たちは、
伊良部のその身勝手で子どものような振る舞いにふれることで、
すこし楽ちんになっていきます。

さらっと読めて、笑える。
けれど、患者たちと同じようにどこかはっとしたり、ほっとしたり。

読み終わったあと、心にちょっぴりの遊び部分ができたような気がする。
笑っちゃうっていいなと思った。

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